MIZUNO ENGINE
signage design
大阪市住之江区のミズノ大阪本社敷地内に誕生した
イノベーションセンター
「MIZUNO ENGINE(ミズノエンジン)」。
特殊な設備を結集して研究開発のスピードアップを図り、そして多様なパートナーとの共創を推進していくための新たな施設です。そのインテリアやサインのデザインを、コクヨのオフィス設計チームと合同で手掛けました。
設定したデザインコンセプトは「NEWEST FUN 楽しさを、すべての起点に」。スポーツの起源は遊びであった、という説にヒントを得て提案したものです。目的によって社員が自分で場所を選べるABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)の考え方を取り入れながら、「楽しさ」をきっかけに、自然と行動や交流を生み出したり、クリエイティブに働くための仕掛けが随所に。また空間のベースカラーをモノトーンにすることで、人の動きや、製品の存在感を際立たせる狙いも。楽しい気持ちを呼び起こすとともに、楽しさの見える化も考えたデザインとなっています。
行動を誘発するきっかけづくりとして、施設内のサイン計画も実施。ミズノのブランドロゴである「ランバード」から着想した独特な形状の矢印をデザインアイデンティティに、各エリアや部屋などに表示する様々なアイコンを制作。遊び心や先進性を感じさせつつ、空間全体のなかでミズノらしさが感覚的に伝わることをめざしました。柱や壁、床面には、空間を大きく横断するような矢印や、運動競技をイメージしたナンバリングの意匠を配置。遊びの要素を散りばめることによって社員の間に偶発的なコミュニケーションをもたらし、新たなアイデアの発露、さらにはイノベーションの創出へと広げていく。そんなデザインストーリーを描き、表現しています。
リモートワークの普及など、働き方の多様化に伴いオフィスの在り方にも変化が求められる昨今。コクヨとahd osakaでは、これからもインテリアデザインとブランディングを一体化し、オフィスの魅力化を推進する提案に取り組んでいきます。